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デートついでに年に1度のヘルスチェック | 大阪

待ち時間なし
約6時間で終わる全身検査

ともすれば1日の大半の時間を費やしてしまう検診。自分の健康管理のために大切だと理解しているものの、遅々として進まぬ検査やその待ち時間の無駄さ加減に、辟易した経験を持つ人も多いのではないだろうか。通常では2日間で行う検査メニューを1日で、しかも約6時間で受付から結果説明まで可能にした医療機関がある。「阪和インテリジェント医療センター」では、これまでの健診過程を入念に見直し、無駄な時間を極力省いて、”受診者ファースト”の検診を実現。生活習慣病に重点を置いた人間ドックが一般的なのに対し、PET/CT装置等の最新の検査機器を駆使して、がんの早期発見へ取り組んでいる点にも注目したい。
「PET/CT検査」や「腫瘍マーカー」などを組み合わせることで、早期のがん発見を含めたオリジナルの健診も可能だ。
館内は白を基調とした落ち着いた空間を演出し、まるでホテルに来たような感覚になる。1日に健診を受けられる人数を制限し、ほぼマンツーマンで対応するため、リラックスして検査が受けられる点が魅力だ。大阪で美食デートと洒落込むついでに、パートナーと一緒に健診を受ける。これが令和流の新しい人間ドックのスタイルかもしれない。

経験豊富なスタッフが、最新機器を駆使して検査

受付
受付にて検査のスケジュールや検査方法、注意点などについて、2人でそれぞれ確認する。各検査の際は、女性のコンシェルジュが案内。
問診
検査開始前に医師により、日頃の生活習慣や持病、既往症などに関する問診が行われる。服用薬があったら事前に写メしておくといい。
超音波検査
腹部の頸動脈は脳につながる大切な血管。頸動脈超音波検査では、動脈硬化やプラークなどによる閉塞が無いかを入念にチェックする。
胃カメラ検査
胃カメラ検査では経鼻内視鏡の導入で、楽に検査が受けられる。もちろん、従来から行われている経口からの内視鏡検査も可能だ。
MRI・MRA
MRIとMRAを組み合わせることによって、無症状の脳梗塞や、クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤の有無を詳細に調べることができる。
結果説明
健診終了後、判明している範囲で医師から結果説明がある。結果報告書が届いてからでも無料でコンサルト(予約制・希望者のみ)が可能だ。
PET/CT
PET/CTは放射線医薬品を利用した核医学検査のひとつ。放射性同位元素を目印としたブドウ糖を注射して全身を撮影し、がん、脳血管障害などを診断する。

人間ドックの翌日は、点滴療法でメンテナンス

梅田駅前で体のメンテナンスを計画してみてはいかがだろう。グランフロント大阪(通称”うめきた”)9階にある「 インフュージョンクリニック」は、2010年に炎症性腸疾患とリウマチという、いわゆる難病を点滴(インフュージョン)療法で診療する日本初の専門クリニックとして誕生。どちらも若い時期から発症し、未だ原因がよく解明されていないため、国の難病(特定疾患)に指定されている病気だ。現在、約600名もの患者が定期的な抗体製剤による治療を受けているという。一方、治療効果は証明されているが、保険が効かない男性型脱毛症や勃起不全の処方、各種ワクチンの接種、美容診療のプラセンタ注射も行なっている。さらに病気の予防や治療というよりも、健康増進を目的とした点滴療法(超高濃度ビタミンC・肝機能サポート・疲労回復など)にも力を入れている。女性やビジネスマンにも人気だ。

ハーブティーや雑誌も用意され、至れり尽くせりのホスピタリティである。医師の診療も半個室で受けることができ、同エリアでプラセンタ注射もオーダー可能だ。アンチエイジングについても気軽に相談できる。

気軽に体メンテナンス Menu

  1. 点滴療法
    a.超高濃度ビタミンC b.肝機能サポート c.疲労回復
  2. プラセンタ注射
  3. アミノインデックス(がん検診)
    a.男性5種(¥30,000)■胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん、肝臓がん
    b.女性6種(¥30,000)■胃がん、肺がん、大腸がん、肝臓がん、乳がん、(子宮がん・卵巣がん)

上質なリクライニングチェアの備わった半個室で、テレビや雑誌などを読みながらリラックスして点滴を受ける。輸液製剤は基本的にブドウ糖を加えた電解質輸液200mLを使用。複数のレシピの組み合わせも可能だ。点滴に要する時間は原則30分、ただし超高濃度ビタミンCを25gに増量する場合は、血管痛が起こりやすいため60分かけて丁寧に行う。そして、疲労回復目的に用いられるのが、いわゆる「にんにく注射」。忙しいエグゼクティブ達はよくご存じの即効性のある点滴だ。にんにく臭が苦手な人のためには、同量のビタミンB1を含んだ、匂いの少ない薬剤を用いたりと、ホスピタリティの高さに定評がある。アミノインデックスは血液検査によるがん検診。血液中のアミノ酸濃度バランスから、がんのリスクを予測できる。約5mlという少量の血液から、複数のがんの可能性を同時に調べることができる。

PRP・APS治療

患者自身の血液を採取し、遠心分離機にかけてPRPを抽出する。

PRP(多血小板血漿)療法とは、自分の血液中に含まれる血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用し、人間に本来備わっている「治る力」を高め、治癒を目指す再生医療だ。元々は褥瘡(床ずれ)、火傷、糖尿病による壊疽、歯肉などの再生促進に使われてきた。

海外では、2000年頃からサッカー選手やメジャーリーガーの怪我の治療などにPRP療法が使われ、日本でもスポーツなどによる肘や膝の痛み、腱や筋肉の損傷などにおいて、ステロイド剤を使わない新しい治療法として注目されている。一方のAPSはPRPから抗炎症成分など関節に関わる成分を抽出したもの。PRPは主に靭帯や腱などの組織修復を促すことが期待され、APSは関節症治療への効用を実現化している。いずれも再生医療に関する法律に基づく届出済の医療施設のみが治療可能だ。

膝関節症の悩みを解決するバイオセラピー療法

[再生医療の可能性]

インフュージョンクリニック/院長 伊藤裕章さん

「インフュージョンクリニック」設立の起因となった炎症性腸疾患とは、潰瘍性大腸炎とクローン病を指す。クローン病は、口から肛門までの消化管に慢性の炎症を起こす病気で、多くは小腸や大腸に起こる。2015年の時点で日本に潰瘍性大腸炎の患者が約22万人、クローン病の患者は約7万人。比較的稀な病気ではあるが年々その数は増加しており、ゆくゆくは欧米並みに増えるだろうと言われている。欧米並みとは、例えばアメリカでは総人口約3億人に対し、潰瘍性大腸炎とクローン病を合わせて約150万人だ。どちらも若い時から発症し治療に難渋する事が多く、未だ原因が特定できない病気のため、国の難病に指定されている。一方のリウマチは、正しくは「関節リウマチ」と呼ばれ、こちらも原因不明の関節炎だ。通常は男性より女性の方が3~4倍罹りやすく、日本人の300人に1人の割合で罹患していると言われている。この炎症性腸疾患とリウマチの治療として注目されてきたのが抗体製剤による医療なのだ。

1.患者の血液を55ml採取。
2.APS細胞分解チューブに移す。
3.15分間、遠心分離機へ。
4.PRPを抽出(左画像の赤い部分)
5.PRPをAPS濃縮チューブに注入し、2分間遠心分離機へ。
6.抽出された2.5mlのAPSを医師が患部に注射する。

「抗体製剤を正しく使うと、多くの患者さんの症状が劇的に改善します。膝を悪くして引きこもり状態になっていた青年が元気を取り戻してジュニアチームのサッカーコーチを務めるようになったり、女性の患者さんが母親になったりなど、日々感動させられる毎日を送っています」と語るのは、長年に渡って再生医療を実践してきた伊藤裕章院長だ。「PRP治療は、関節軟骨や半月板軟骨の再生促進、関節の抗炎症作用を図るもので、再生医療の中では手軽に受けていただける治療法なんです。血小板には、出血した際に血液を止める働きのほか、コラーゲン合成や組織修復などの働きがあることが分かっています」膝関節症の関節内では、軟骨の破壊成分を作り出す炎症性サイトカインという悪玉タンパク質の働きが活発になっているが、私たちの体の中にはこの働きを抑える良いタンパク質も存在している。APSとは自己タンパク質溶液のことで、患者自身の血液から良性のタンパク質と軟骨の健康を守る成長因子を高濃度抽出した溶液なのだ。

「APSは血液からPRPを分離して特殊な加工を加えることで、膝関節症の治療に有効な成分を高濃度に抽出できるので、”次世代PRP”とも言われています」APS療法は、関節内の炎症バランスを整えることで痛みや軟骨破壊の抑制が期待される。

「当クリニックでは変形性膝関節症の治療にバイオセラピーを導入しています。自分や他人の細胞や血液由来の成分を使い、病気の治療や痛んだ組織の修復を行う新しい治療法です。また、炎症性腸疾患やリウマチの疾患に付随する皮膚異常について診療してきた経緯から美容皮膚科を新設しました。加齢に伴う肌の変化に対しても、医学的根拠を基に治療を始めています」

再生医療と聞くと、iPS細胞やES細胞などが頭に浮かび、難解なイメージが付きまとう。しかし、点滴や注射という身近な療法で健康維持が可能だとしたら、頼らないという選択肢はない。巷では、すでに脳梗塞後遺症、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アトピー性皮膚炎、ニキビ痕などへの再生医療も積極的に行われているという。いつまでも健康でありたいという願いは、誰しもが共通なはず。”笑顔で人生を前向きに過ごせるように”という信念の基、伊藤院長はこれからの再生医療を、”うめきた”で見据えている。

伊藤裕章さん
大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院を経てスタンフォード大学に留学。北野病院消化器センター部長を経て現在に至る。

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