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Connect with nature VOL.2

HOSHINOYA Fuji

日常を休み,森の声を聴く。自然は心地よく本能を目覚めさせる。

ラグジュアリーを体験しつくした者がたどり着く境地。
それはストレスなく大自然で過ごすという贅沢な遊びだ。
何からも奪われない自由な時間の中で、ゆっくりと目覚めていく本能を楽しもう。

日々刺激的な都会の生活を満喫しながらも、ふと全てから離れてみたくなる衝動に駆られることはないだろうか。肩の力を抜いて、深く呼吸を整え、頭を空っぽにして大切な人とただ時間を消費する。そんな贅沢を日本国内で叶えてくれるリトリートが『星のや富士』だ。グランピングという言葉はすでによく知られるようになったが、ストイックにその本質を突き詰めた場所は、ここをおいて他にないだろう。
グランピングをお手軽なキャンプだと思っている人も多いが、それとは別物だと気付かされる。喧騒を抜け、乗り慣れた自分の車を降りてレセプションから専用車に乗り換える。これまで泊まったラグジュアリーホテルと遜色ないプロローグ。「アウトドアはちょっと…」と思うヒールが似合う女性もすんなりと受け入れられるスタートだ。
「丘陵のグランピング」というコンセプトを追求したサービスは、心地よくそしてスムーズに賑やかな都市を忘れさせてくれる。全ては『自然の摂理』という究極に削ぎ落とされた「美」をストレスなく吸収するために。それでは週末だけで完結出来る冒険を一つずつ紐解いていこう。

-“What is Glamping?”-

Cloud Terrace

東京から車で2時間。Short Tripで自然とたわむれる。

最近よく耳にするグランピングが「グラマラス(優雅な、魅惑的な)」と「キャンピング」をかけ合わせた造語であることは言うまでもない。様々な遊びを経験してきた人が、今グランピングに魅了されているのは究極の非日常を演出してくれるからに他ならないからだ。
山、森と湖そしてなんと言っても富士山をすべて楽しみながら、設計された施設を東京から車で 2時間で体験出来る。河口湖を見晴らす山の斜面 6ヘクタールという広大な森の中に、フロントとダイニングを兼ねる棟とキャビンがひっそりと立ち並んでいる。「大自然こそ最高の装飾だ」というスタンスが感じられるシンプルな佇まいは好感が持てる。ここにはBGMもフレグランスもいらない。耳を傾ければ、風と葉が奏でる心地よいサウンドに鳥たちがメロディを重ねるのだ。大きく息を吸い込めば懐かしい木々や土の香りがする。ただ普通のキャンプと違うことは、星のやでは安全と手厚いサポートが約束されている。最高級ホテルと同じようにほしいものは先回りで用意されている。例えば夜の焚き火。火を起こしたいと言えば起こさせてくれるだろう、でもそれはあなたがやらなければいけないのではない、望むからだ。焚き火に当たりたい時にすでにあるという体験ができる、それがグランピングである。森林の中で満天の星を仰ぎ、温かい炎と木の弾ける音を感じながら飲むお酒は格別だ。
また、一風変わったアウトドアのプロ「グランピングマスター」がここでの完璧なサービスを支えている。星のや限定の自然体験ツアーは「観光」というレベルではない。一つ事例をあげるなら、現役の狩人との時間では動物たちが罠にかかるところから料理になっていくストーリーはとてもリアルだ。だからこそ夜出会う丁寧に用意された一皿一皿への思い入れを深くしてくれる。大自然に思いを馳せられる時間ときっかけをリラックスして取り入れられてこそ一流のグランピングと言える。

Reception
Rucksack

レセプションのある建物に入ると、壁一面のカラフルなリュックサックに目を奪われる。
好みのリュックサックを選んだら、専用車でフロントへ。ソファでハーブティーとドライフルーツをいただきつつ施設の説明を受ける。
チェックインまでの時間は森の中の散策を。

レセプションで貸し出されたリュックサックの中身は、アウトドアで必要なツール。
マット&ピロー。バードウォッチング用の双眼鏡。ヘッドランプ。ダウンのひざ掛け。
星のや富士オリジナルのボトルと森のビスコッティは持ち帰ることができる。

MORI NO TAMI
Cloud Terrace

リゾートに滞在中、ゲストをケアしてくれるのは、山を知るスタッフ「森の民」だ。自然に溶け込む制服と、
温かいホスピタリティでゲストのグランピング体験をサポートしてくれる。
施設の説明や、アクティビティの手配など、丁寧な対応に初めてのグランピングでも安心だ。

クラウドテラスには、アウトドアで遊ぶ仕掛けがあちこちにある。「木漏れ日デッキ」には、
つい座ってみたくなるユニークな形のイスやハンモックがあちこちに置かれている。
時間によっては「焚き火BAR」や「森の珈琲店」、屋外シアターが現れる時間も。

Cabin

Cabin(Room)
Terrace Living

宿泊するのはキャビン。コンクリート打ちっ放しのモダンな印象を与える外観だ。赤松の林の中、四季折々の草花に彩られて、全室がレイクビューで並ぶ。キャビン(小屋)の名の通り、室内はミニマルかつ合理的な作り。シンプルながら清潔感のある白で統一されている。外の景色が映えるように、室内の色数を抑えている。湖に面した大きな窓からは、まるで絵画のような河口湖の絶景を鑑賞することができる。テラスリビングには、冬はこたつ、夏はベットのような大きなソファが置かれ、森の気配を感じながら昼寝するにはちょうどいい。
薪ストーブが設置されているキャビンもあり、客室でも焼きマシュマロが楽しめる。キャビンに滞在している時間も、アウトドア気分が満喫できるよう配慮されているのだ。四季折々の外の景色を眺めながら、自由にくつろぐことができる。

Mt. Fuji

言わずと知れた日本の最高峰「富士山」。日本を象徴する優美な姿は、国内外に知れ渡る。特に河口湖越しに見る富士の姿は、雄大な広がりを見せる裾野と「逆さ富士」がフォトジェニック。星のや富士が位置するエリアは、この世界遺産の絶好のビュースポットだ。

Green Forest

星のや富士は、高低差が100mある山の中腹、赤松の森の中にある。
クラウドテラスの斜面を歩いていくと、針葉樹が発するフィトンチッドの芳しい香りに包まれる。
思い思いのイスに座ったり、ハンモックに寝転んだりして、久しぶりに深呼吸をしてみよう。

-星のや富士でできる12のExperience-

01.Canoeing

自然を愉しむ 心ほどける

カヌーは、富士山と河口湖両方の絶景を捉えるのに最適だ。早朝の最も美しい富士をカヌーから掴まえられるなら早めの起床も苦にならないだろう。風や波の少ない朝の時間帯は、初めてカヌーに挑戦するのにも適している。
河口湖畔で、オールの持ち方からカヌーの乗り降り、漕ぎ方まで丁寧に教えてもらう。これなら初心者でも安心だ。二人乗りのカナディアンカヌーで静寂の湖面へ漕ぎ出す。二人のオールの動きがバラバラでも、徐々にコツがわかって息も合ってくる。
周りの景色を楽しむ余裕が出てきたら、富士山に向かって漕いでいこう。うっすらと朝靄のかかる静かな湖面は、朝日が反射してキラキラと輝きだす。カヌーを漕ぐ音だけが湖面に響いている。ふと羽ばたく音に顔を向ければ、朝食中の水鳥たちにも出くわすかもしれない。早朝からのアクティビティに取り組んだ後は、朝食がいつも以上においしくいただけるはずだ

02.燻製体験

季節の食材で燻製体験 香りづけは好みのチップで

燻製の楽しみは、食材とチップの組み合わせで新しい美味を発見すること。川魚、巨峰や桃のセミドライフルーツ、水抜きした豆腐など、季節に合わせた地元の食材を試してみよう。塩や田舎味噌の燻製もいける。ウィスキー白州を仕込んだ樽のチップはぜひ使ってみたい。大きな燻製機では、ジビエのソーセージをじっくり燻製。いい香りに包まれていると絶品つまみができてくる。

03.狩猟食ディナー

山の幸に感謝しながら 野性味溢れる狩猟食ディナー

その土地ならではの食事を楽しむなら、地元の狩猟肉 (ジビエ )をいただこう。ここで味わえるのは、メインディッシュに地元で獲れた狩猟肉を加えた野性味溢れるディナー。
一流の腕を持つ地元猟師に教えを請うて上質の狩猟肉を厳選している。野生の鹿や猪の食べる天然のエサによって、変わる肉の旨みを引き出す調理で、極上のコース料理に仕立ててくれる。

04.グリルディナー

森のダイニングでグリルディナー 自然の恵みをいただく

メインダイニングの中央にある大きなグリル台、シェフがゲストの目の前でコースディナーのメインディッシュとなる肉を豪快に焼き上げる。季節の恵みをたっぷりいただき、明日のアクティビティに備えたい。
幼少より自然に親しみ、軽井沢のレストランにて調理の経験を積んだ料理長が、土地を生かす食材選びと遊び心ある演出に力を注いでいる。室内でも森の気配を感じるディナー。

05.カクテルタイム

夜の焚き火BARでしっとり森のカクテルタイム

さまざまなアクティビティで賑やかなクラウドテラスの「焚き火ラウンジ」も、夜になると別の顔を見せる。ランプやロウソクが灯されて幻想的な雰囲気に。「焚き火 BAR」の開店だ。ここではウィスキーやワインを楽しめる。冬はデッキの上にコタツが登場。ホットカクテル片手に、星空の下ボードゲームに興じることができる。

06.Jukai Nature Tour

揺らめく木漏れ日 樹海の美に出会う

富士山の麓に広がる青木ヶ原樹海は、富士山の溶岩流の上に形成された原生林。国の天然記念物に指定されている。倒木と苔むした地表が独特の様相を呈し、神秘的な雰囲気を漂わせている。樹海と溶岩洞窟を専属ガイドに案内してもらう「樹海ネイチャーツアー」では、富士山噴火の圧倒的なパワーとその後にできた樹海の多様な動植物の生命力を目の当たりにすることができる。
さらに富士山と富士五湖、樹海の魅力をディープに感じるなら、空・湖・陸の視点の変わる3種のアクティビティ、ヘリ・カヌー・トレッキングを通して樹海の魅力を発見する星のや富士オリジナルツアー「ディスカバー樹海ツアー」に参加するのがいいだろう。
星のや富士にチェックインした翌日にヘリクルーズとカヌー、その翌日に樹海トレッキングと、2日間かけてのツアーだ。樹海と富士山周辺の新しい魅力の発見と感動に出会えるはずだ。

07.フォレストコーヒー

フォレストコーヒーの香りで癒される

朝になると、クラウドテラスでは小さな「森の珈琲店」が開店する。開店の合図は挽きたてのコーヒーの香り。他にハーブティなども味わえる。
自然の中で味わう一杯はじんわりと心を癒してくれる。
キャビンに用意されているスタイリッシュなスノーピークのコーヒードリッパーとマグで、ドリップするのもいいだろう。ここでは、ひと手間かけること自体も楽しみたい。

08.石釜でピザ作り

作る喜び、食べる喜び
森の石釜でピザ作り

石釜でのピザ作りは、是非おすすめしたいイベント。星のや富士では、クラウドキッチンでピザのための季節の食材をすべて用意してくれる。ピザ生地作りは、ぜひ小さな子供も体験しよう。生地を広げてトマトソースを塗ったら、好みの食材をどんどん盛っていく。
最後にたっぷりのチーズを乗せて、森の石釜へと運ぶ。黒々とした富士山の溶岩で作った石釜は、なかなかの迫力だ。十分温めてあるので、すぐにピザを入れる。焼け具合を見ながら石窯の中のピザを回していると、すぐに焼けてくる。

09.焼きマシュマロ

クラウドテラスで焼きマシュマロ

クラウドテラスにある「焚き火ラウンジ」は、朝から夜更けまで灯されている焚き火を囲み、まったりとできるスペース。火はただ眺めているだけで心落ち着くもの。さらに焚き火を楽しむなら焼きマシュマロづくりを。長い串の先にマシュマロを刺して焚き火にかざすだけ。
遠火でじっくり焼いていく。少しくらい焦げてもOK。外側が香ばしい焼き色になれば中はとろとろに。熱々のマシュマロをほおばると、意外な美味しさに驚く。そのまま食べても美味しい焼きマシュマロは、クラッカーに挟んでスモアにしても絶品だ。

10.グランピングマスター

グランピングマスターが教えてくれる森の遊び

アウトドアでどんなアクティビティがあるのか、森でどんな遊びがあるのかを教えてくれるのは、自然の中での過ごし方に精通したグランピングマスターだ。山の生活に不可欠な薪割りさえも、全身運動の遊びになる。コツさえ掴めばスカッと割れて、思いの外ストレス解消に。グランピングマスターが提案する、季節ごとの遊びのアイデアは無限大。

11.モーニングBOX

テラスでピクニック気分 モーニングBOXで絶景朝食

心地よく目覚めてから、キャビンでのんびり朝食をいただくなら、「モーニングBOX」を。テラスリビングでいただけばピクニック気分で朝食が楽しめる。釣り具入れをイメージしたという木箱を開けると、彩り鮮やかな料理が現れるワクワク感で、朝から気分が盛り上がる。
森を望むメインダイニングでの「グリルモーニング」や、クラウドキッチンで朝食づくりを楽しむ「森の朝食」と日ごとに違う朝食も楽しめる。

12.キャビンテラス

キャビンテラスでシャンパン

グランピング最後の夜は、キャビンのテラスリビングで河口湖を眺めながらシャンパンを。キャビンの冷蔵庫には、ソフトドリンクの他にアルコールも用意されている。
インルームダイニングの24時間メニューで少し贅沢な軽食や飲み物を頼むこともできる。ラグジュアリーなグランピングの締めくくりに、程よいアウトドア感とちょっとプライベートな空間でのひとときを。

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