La Grande Maison de Bernard Magrez
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惑わす赤の魅力 フランスの美酒 [ボルドーのシャトーホテル3選 ]

La Grande Maison de Bernard Magrez

ここは壮麗な18世紀の館 貴族の明媚な生活を堪能する

ワイン以外にボルドーの特徴を述べよとされると、多くの人は答えに窮するだろう。 だが、このホテルはその全ての回答を集積している。

ボルドーが高名なワイン産地であることは言うに及ばないが、実はその隠れた魅力は「街並み」 にある。パリと同様に、古き良きフランスの佇 まいをそのまま残している。古い建築物に修繕 を施し、丁寧に管理していくという試みが、街 全体を荘厳で耽美に仕立てている。特に、夜間にライトアップされた川沿いの街並みは、世界有数の美しさであるといえる。ガイドブックなどには出てこない魅力の一つだ。是非ボルドー の川沿いを何気なく散策してみて欲しい。 さて、疑いようもなく一流の 5 つ星ホテルであ る、ここ「ラ グランデ メゾン ベルナール マグレ」は、その街並みを象徴する頂点に相応しいといえるだろう。 19 世紀の高級邸宅を活用し、当時の雰囲気をそのまま残したこのホテルでは、 外観の壮麗さも勿論のこと、「貴族の生活」「お姫様気分」といった、やや表現するに難しい雰囲気を、堪能させてくれる。不思議の国のアリスか、はたまたピーターラビットか。ここでの滞在で味わう空気は人其々かもしれないが、 いずれにしても、多くの人が憧れを抱く貴族の世界を、存分に感じさせてくれることは間違いないだろう。それもそのはず、当ホテルのオーナーである、ベルナール・マグレ氏は誰もが知る、著名なワイン醸造家であると同時に、教養豊かな美術愛好家でもあるのだ。そのセンスは、館内の至る所にさりげなく表れ、ゲストを19 世紀の壮麗な邸宅へと連れて行ってくれる。 館内全ての部屋から、美しい庭園を眺められ、夜間のライトアップも華美そのもの。部屋の雰囲気も一つひとつに違いがあり、リピートする楽しさもありそうだ。ボルドーにワインを楽しみに来たならば、 19 世紀の高級邸宅で、心ゆくまで貴族の生活を体験していただきたい。

Privilege Room “Esperance”


空港から20 分、街の中心 地まで僅かという好立地で、 ついつい出歩きたくなってし まうが、この部屋の雰囲気 に呑まれて、そうはいかな くなるかもしれない。大人 が童心に帰り、存分にメル ヘン気分を味わうに最高の 環境だといえる。全ての部 屋に個性があり、フレンチ スタイルの壁紙や昔ながら の暖炉に心もときめく。邸 宅の中の1室というイメー ジそのものである。部屋を 堪能した後は、ドレスアッ プして階段を下りて、最高級レストランで舌鼓を打とう。

Privilege Room “Harmony”

               

Chef Jean-Denis Le Bras
ピエール・ガニェール シェフ ジャン・ドゥニ・ル・ブラ
ジャン・ドゥニ・ル・ ブラ氏は香港のマンダ リンオリエンタルの25 階に位置するミシュラ ンの星付きレストラン、 「ピエール」の料理長を務めていた。ここは巨匠ピエール・ガニェールの旗艦店であり、ジャン氏はピエール・ガニェール氏の愛弟子であった。 わずか36歳のジャン氏は、すでに世界中の主要なレストランで18年 の経験を積んだという異例の経歴の持ち主である。その経歴が買われ、ボルドーにおいて 「ラ・グランド・メゾン」の厨房を指揮する新シェフに抜擢された。

元々はジュエル・ロブション氏によって手がけられた同レストランだが、2014年12月 にオープン後、わずか 10ヶ月で2つ星を獲得したことで話題になった。その後、ピエール・ ガニェール氏が引き継 いだのは2016年のこと。以来一度も星を落とすことなく、サービスは向上し続けている。

​世界中にワイン畑を所有している、「ワイン王」ことオーナーのベルナール・マグレ氏。ここ では、同氏の所有するワイン畑のワインは勿 論のこと、ボルドーの全グラン・クリュ・クラッセが全てリストに入り、 延べ1200種類のワインがリストに名を連ねている。50ページ以上ある圧巻のワインリストの世界に、ぜひ一度浸ってみてほしい。

オーベルジュの中心を彩るのは 巨匠二人のマリアージュ

「ラ・グランド・メゾン」は、いわゆる「オーベルジュ」という形態を取っており、日本語で分かりやすくすれば「泊まれるレストラン」と言い換えられる。近年は日本にも数多くのオーベルジュが登場してきており、人気を博してい るが、もともとオーベルジュの発祥は中世のフランスといわれている。美食とワインを目的にしたフランスの旅においては、まさにピッタリのスタイルであるといえるだろう。レストランに宿泊する、というコンセプトならでは、部屋数は6室と限定されている。 つまりは、ホテルの魅力はレストランそのものであるといえる。そしてこのレストランは、ワ イン界と美食界の二人の巨匠によって手がけられているものだ。 当ホテルのオーナーである、ボルドー生まれのベルナール・マグレ氏は、皆が知るように、美酒なるワインを造ることに生涯を捧げている。 この地でポートワインやカクテルを卸すことで財を成した彼は、何十年もかけてボルドーを中心に様々なシャトーを買い取り、革新的なワインの生産を手がけてきた。それゆえ、美食への拘りも相当なものである。彼のアートやワインへの想いがこもった同ホテルであるが、 2016年に手を組んだのが、かの高名なピ エール・ガニェール氏であった。 1950年にフランスに生まれたガニェール氏 は、アメリカで修行を積み、ミシュランの星を獲得していた父の店を継承した上、1980年に独立。あっという間に 2 つ星・ 3 つ星を 獲得していった新星であった。なんと、一度は破産による閉店に追い込まれたものの、出資を得て再度出店し、 3 つ星に返り咲いたという異色の経歴を持っている。 こうした、異色かつ強烈なエピソードを持つ二人が手がけているのが同レストランであり、現 場はガニェール氏のプロデュースのもと、彼の愛弟子である、ジャン・ドゥニ・ル・ブラ氏 が総料理長を務めている。 現地の食材をフル活用した自然派かつ独創的な料理の数々が差し出される。オーベルジュならではの、隠れ家的な雰囲気に身を置いて、 巨匠二人の創意工夫に思いを馳せるのは、最高の贅沢であることは間違いないだろう。

Feuille d’or et caviar & Assortiment de Désert

金箔とキャビアのシンフ ォニーという意味を持つ 一皿。​ロシアチョウザ メの最高級キャビア「オ シェトラ」を、フレッシ ュな状態で贅沢に使用す ることで、キャビア本来 の豊かな味わいを愉しめ る。金箔で煌きを添えて。
フレンチのフルコースのお 愉しみといえば、食後のデ ザート。数種類のデザート がコースの終わりを彩る。 チョコレートのデザートだ けでも、カカオの配合率や 調理法が異なる5枚ものプ レートが並ぶ。マグレ氏オ リジナルのチョコレートの 香りが華やぐ、ワインとマ リアージュさせてみてはい かがだろうか。

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TEL:+33-535381616

ルレ・エ・シャトー日本語センター
0800-888-3326
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