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ル ムーリス

Le Meurice

今でも、パリは燃えているのか? 
答えは、パリ最古のホテルにあった 

絵画の巨匠ダリやピカソが愛した場所、5つ星を超える「パラス」の称号、アラン・デュカスのレストランに、世界一のパティシエによる高級スイーツ。ル・ムーリスの語り尽くせない魅力は、現代のパリが持つ熱量を雄弁に語っていた。 

「平和の間」が象徴するのは 
パリの中心、至上の喜び 
美徳の世界に酔いしれてゆけ 

パリ最古にして最高。最上級ホテルにのみ与えられ、フランス全土に25軒・パリにわずか11軒しかない「パラス」の称号を与えられたル・ムーリスは、あまりにも魅力が多く、「死ぬまでに一度は訪れて欲しい」という賞賛の言葉を心から送りたいと思わされる場所である。 

まず驚かされるのは、ホテルに入ってすぐに分かる、「これぞパリ」といえるゴージャスな内装の数々だ。趣向を凝らした調度品の数々に加え、エントランスを囲んでいるのは、巨匠サルヴァドール・ダリが足繁く通った「BAR 228」、その彼をモチーフにしたセカンドレストラン「ル・ダリ」、そしてヴェルサイユ宮殿の「平和の間」をモチーフにした、ミシュラン二つ星の「アラン・デュカス」。三者三様かつ最高グレードの内装が高度な調和を奏でて、ゲストをあっという間にパリの深淵に連れて行ってくれる。 

客室に向かう途中のラウンジの横には、飾られた肖像画になぞらえて「ポンパドールの間」と名付けられた、圧巻のサロンが目に入る。1917年に同じく巨匠パブロ・ピカソが結婚披露宴を開催した部屋でもあり、シャンデリアや壁などは重要文化財になっているこの部屋を、貸し切ることができるのも魅力である。 

パリの宝石を360度、ふたり占めに。 
1泊270万から手に入る、天空の庭 

ル・ムーリスを「パリといえばこのホテル」と言わしめているのは、ホスピタリティはもちろんの事ながら、完璧な立地の良さによる眺望の圧巻さだ。エレガンスの極致といえる、パリ最古の庭園であるチュルイリー庭園の正面に位置し、客室からはルーブル美術館・オルセー美術館・エッフェル塔・少し離れて凱旋門までを見渡すことができる。 
そして今回、更に29部屋をリノベーションし、この絶景を備えた新なスイートがお披露目を果たした。 
コンセプトは、ル・ムーリスの歴史が始まった18世紀のフランスのスタイルに忠実であること。ホテルをこよなく愛してきた、芸術家らにインスピレーションを受け、当時のムードを残しながら、華美な装飾をできるだけ取り除き、現代人に快適な空間を実現している。 
中でも、本誌の読者にオススメしたいのは、最上階に位置する「ベル・エトワールスイート」である。フランス語で美しい星を意味する名の通り、間違いなくパリ最高峰の部屋の一つであろう。数々のエグゼクティブが滞在し、『マタ・ハリ』などの実際の映画のセットとしても使用され、パリで話題のスイートだ。 
広さは620平米、パリの全景を 360 度見渡すことができ、4ベッドルームを備えている。 

そして、一番の魅力は何といっても、295 ㎡の広さを誇るテラス。パリの中心に立ちながら、天上界に降り立った心地が味わえることだろう。まさに「天空の庭」という言葉が相応しい。天空の庭で朝日と共にモーニングシャンパンを、夕景を眺めながらアペリティフを。 
パリ全景を一望しながら、バトラーのホスピタリティの高さにより、自宅にいるかのような居心地の良さなのだ。 
ここはパリの中心でありながら、喧騒を一切感じさせない。 
眩い朝日から美しいサンセットまで、“光の街パリ”の宝石を独占してほしい。 

Belle Etoile Suite

ブロンズやシルバー、高品質オーク材をふんだんに使った内装には、アトリエ シャルル・ジューフルによってオーダーメイドで作られた上質な家具。 
10名までディナーができる、広々としたダイニングスペースには現代アーティスト、キャロル・ベンザケンのカラフルな作品が飾られている。 
そして旅の疲れを癒すバスルームは、白とグレーを基調にした総大理石でシンプルかつモダンなつくりだ。 特筆すべき、テラスはフランスの随一のガーデンデザイナーであるピエール・アレクサンドル・リセールが手がけている。日々手入れされているガーデンはため息が出るほど美しい。 
隅々まで、こだわりぬいたスイートで、リュクスなだけでない、リラックスした上質な時間が過ごせるはず。 

志向の美食
フランス料理の真髄に触れる

シェフ、パティシエ、アーティスト。数々のナンバーワンが組み合わさった、 パリ随一の世界観は、ル・ムーリスでしか表現できない。今こそ美貌なる美食体験を。 

◎Chef Jocelyn Herlan    ◎Chef Alan Ducasse   ◎pâtissier Cédric Grolet

世界の食文化を牽引する都「パリ」といえど、ここまで象徴たる存在が集約されているのは、ル・ムーリスを除いて他に無い。 
名実ともに世界一のシェフといえる、アラン・デュカス氏が監修する2つ星レストラン。若手ナンバーワンパティシエである、セドリック・グロレ氏のスイーツが楽しめるセカンドダイニング。巨匠サルバドール・ダリが足繁く通った、美麗さと気品を兼ね備えたバー。ル・ムーリスのグラウンドフロアには、一つだけでも満ち足りてしまうこれらの店舗が集まっており、特にメインレストランである「アラン・デュカス」では、ヴェルサイユ宮殿の「天空の間」をイメージした内装と装飾が施され、足を一歩踏み入れるだけで貴族気分が味わえる。 

ミシュラン史上最年少で3つ星を獲得し、今では世界中に星付きレストランを展開している料理界の生きるレジェンド、アラン・デュカス氏。同氏は年間300日以上世界中を旅し、最高の素材を追求している。自身の名誉を追い求めるのでなく、「美しい想い出をお客様に残す」ことを至上の喜びとしている。唯一無二の味を探求するその姿勢、妥協を許さないそのプライドを、ぜひ天空の間に浸りながら味わっていただきたい。 

Restaurant le Meurice Alan Ducasse

優雅で荘厳。パリの重要文化財にも指定されているこのダイニングルームは、アラン・デュカス氏が織り成す軽やかなフレンチを最高の環境で提供する。壁や暖炉には伝統的な美しいフレスコ画を描きながら、現代の著名アーティストによるモダンな装飾品をミックスしている。 

Restaurant Le Dali 

セカンドダイニングと呼ぶにはあまりにも勿体ない、ル・ダリ。 
その名の通り巨匠サルヴァトール・ダリから取られた名であるが、それに相応しい、荘厳な内装がまず目を引くだろう。 
オペラ座を参考にしてデザインされた天井には、圧巻の装飾画が施される。建築家フィリップ・スタルク氏の娘で、アーティストであるアラスタルノ・スタルク嬢の製作によるものだ。スタルク嬢は風水の考え方を大切にしており、空気の流れに工夫を凝らした設計になっている。後述する世界1のパティシエ、セドリック・グロレ氏が提供するアフタヌーンティーが一番の人気だが、1日中食事ができるカジュアルスタイルであり、個々の旅に合わせてそれぞれの楽しみ方が可能となっている。 

Bar228 

巨匠ダリが愛したバーである。ここに置かれているグランドピアノは、彼が幼少期から家にピアノを欲しがっていたことを慮り、フィリップ・スタルク氏によって置かれたものだ。ダリ自身は年に1度、1、2ヶ月ほどル・ムーリスに滞在することにしていたようだが、その強烈なエピソードは数えきれない。スイートルームから外に向かって絵の具をバラ撒き、これがアートだと宣ったこともある。もちろん多大な修繕費用が請求されるが、それでも、アーティストの遊び心だと理解してダリを歓迎していたル・ムーリスは、懐が深くARTへの造詣が深いのだろう。ピアノの音色に耳を傾けながら、ここパリという街の、美への寛容さに思いを馳せよう。 

巨匠ダリが愛したバーである。ここに置かれているグランドピアノは、彼が幼少期から家にピアノを欲しがっていたことを慮り、フィリップ・スタルク氏によって置かれたものだ。ダリ自身は年に1度、1、2ヶ月ほどル・ムーリスに滞在することにしていたようだが、その強烈なエピソードは数えきれない。スイートルームから外に向かって絵の具をバラ撒き、これがアートだと宣ったこともある。もちろん多大な修繕費用が請求されるが、それでも、アーティストの遊び心だと理解してダリを歓迎していたル・ムーリスは、懐が深くARTへの造詣が深いのだろう。ピアノの音色に耳を傾けながら、ここパリという街の、美への寛容さに思いを馳せよう。 

ル・ムーリスでオーダーすべき
リュクスな3つの遊び

最上のホテルに宿泊するなら、遊びも最上に尽くすのが粋。 
人気の高いアフタヌーンティーから、知る人ぞ知る、シェフズテーブルまで 
バトラーが叶える、わがままな遊びをいくつか紹介しよう。 

01 un ロールスロイスでプライベートショッピング

パリといえば数多くの高級ブランドの発祥地。そのため、ハイブランドの本店が密集していることが特徴だ。特にエルメスやゴヤールの本店が集まるサントノーレ通りは、ここル・ムーリスのすぐ裏側に位置しており、贅沢なショッピングをするのに最適な拠点であるといえる。だが、リュクスな遊びは、快適さを追求することと表裏一体。ここはぜひロールスロイスをチャーターして、行きたいショップを優雅に回り、常に手ぶらでいられる状態で過ごしてみていただきたい。特にル・ムーリスのコンシェルジュ経由で、各本店にアポイントを取ることで、VIP待遇をされるのも間違いない。店からの信頼獲得もショートカットし、快適さの極みを追求していこう。 

パリ中心に位置するここル・ムーリスは、その最高の立地も寄与して「コンテンツの宝庫」になっている。チュルイリー庭園・ルーブル美術館・オルセー美術館に徒歩数分でたどり辿り着くことができるが、買い物に疲れれば車で少し移動するだけで、名所を見ながら休憩できるスポットも数多い。エッフェル塔前の公園でピクニックをするもよし、シャンゼリゼ通りのカフェで凱旋門を眺めながらオイスターを頬張るもよし。シテ島・サン=ルイ島まで移動して、セーヌ川を眺めるのも趣がある。夜にはムーラン・ルージュに代表されるキャバレーに足を運ぶのもお勧めだが、これら名所のちょうど中心にル・ムーリスが位置しているのは、まさに驚嘆の一言である。 

02 deux 世界NO.1のパティシエ セドリックのAfternoon tea

若手ナンバーワンパティシエ、セドリック・グロレ氏のInstagramフォロワーが100万人を超えたのは、2018年7月のことだ。若干弱冠齢33歳にしてここまで上り詰めたのは、偏に彼のパティシエとしての情熱・ストイックさによるものである。Instagramの画像はほぼ自分で撮影しており、投稿することにより閲覧者の期待に応え続けるという、良いプレッシャーを自分に与えられることが目的だという。そんな彼の、世界で最も「映える」スイーツを堪能できるのが、ル・ムーリスのアフタヌーンティーだ。数々のベストパティシエ賞を受賞してきた彼の、原点かつ最高峰であるサービスを堪能しよう。 

03 trois キッチン裏のsecret アランデュカスのChef’s table

1日1組限定、最大8人まで。ここは「超VIP」のためのシェフズテーブルである。個室の場所は完全シークレット、予約者にしか知らされない。従業員用の通路を渡り、現れるのは黒い扉・・・このストロークだけで、既に期待は高まっている。扉を開ければキッチンが広がると思いきや、そこは逸品のワインセラーを備えた漆黒の個室である。ここが、どのように躍動感あるシェフズテーブルへと変化するのか、あとは実際に行って確かめてほしい。 

アラン・デュカス氏は世界各国にレストランを持ち、格調高いものからコンテンポラリーまで幅広い実験をし続けている。徹底的に素材を大事にするデュカス氏ならではの、「本場の最高峰」をぜひこの神秘的な空間で体験してみて欲しい。 

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