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アンドビヨンド テンギル・リバーロッジ

And Beyond Tengile River Lodge

〝野生″が日常になる場所へ
感性を委ねる没入型サファリ体験

「アンドビヨンド テンギル・リバーロッジ」は サビサンド動物保護区内を流れるサンド川沿の周囲の自然に溶け込み佇んでいる。 どの部屋からも水場を訪れる動物たちの生態を観察することができるので、 部屋に居ながらにしてサファリライフを満喫できるのだ。

アンドビヨンド テンギル・リバーロッジ

サビサンド私営動物保護区の中心を静かに流れるサンド川。この川は単なる水源にとどまらず、南アフリカのサファリ文化を語るうえで欠かせない存在である。クルーガー国立公園と隣接するこの地において、サンド川は野生動物たちの生命線として古くから知られ、特に乾季にはあらゆる生物がこの流れに引き寄せられる。ゾウやバッファロー、インパラ、カバなどが定期的に水を求めて川辺に現れ、捕食者であるライオンやヒョウがその背後に潜む。この川はまさに、アフリカの野生が凝縮された劇場なのだ。「サンド川」という名は、その名の通り、川床を形成する柔らかな砂から由来しており、川の流れが穏やかなため、時には干上がったように見えることもある。しかしこの“静けさ”こそが動物たちに安心感を与え、世代を超えてこの場所に戻ってくる理由となっている。この特別な川の流れに寄り添うように建てられたのが、「アンドビヨンドテンギル・リバーロッジ」である。わずか9室、すべてがサンド川を望むリバーフロントのスイート。テラスに座ったままゾウの群れが喉を潤す様子を目撃するという贅沢は、この地ならではのものだ。数千年もの間、野生の命を育んできたサンド川。そのほとりに滞在するということは、アフリカという大地の鼓動と、確かに響き合うことである。

1万ヘクタールの大地にわずか9棟のヴィラ
野生と寄り添うための、静かなる建築美

「アンドビヨンドテンギル・リバーロッジ」のスイートルームは9棟全てがサンド川に向いたリバービューとなっている。特にデッキテラスはスイートルームの中でも最も見晴らしがよく、開けた場所に設置されているのも特徴だ。一方屋内にあるラウンジはモダンなソファやチェアが並び、都会のホテルのようにくつろげるのがいい。奥に見えるのが棟の角に位置する一段低く作られた屋外ラウンジで、270度の視野が確保されている。
Bar
Lounge
Spa
Gym

南アフリカ・サビサンド動物保護区。その中心を穏やかにたゆたうサンド川のほとりに、静かに身を寄せるように建つのが「アンドビヨンドテンギル・リバーロッジ」である。周囲の自然と美しく調和している。約200㎡の広さを誇る客室は、高いプライバシーと深い静寂に包まれた、まさに“野生の中の邸宅”だ。ガラス張りのベッドルームには柔らかな陽光が差し込み、屋内外の境界を感じさせない開放的なバスルーム、そして広々としたデッキテラスが心地よい余白をもたらす。ロッジ全体は高床式の構造となっており、野生動物との安全な距離を保ちつつ、象の親子やインパラが川辺に姿を現す瞬間を、客室にいながら目にすることができる。

メインロッジには、洗練されたバーやスパ、フィットネスジム、そしてアフリカ料理を提供するレストランがある。夕暮れどき、サンド川を茜色に染めるサンダウンの光を浴びながら味わう一杯のカクテルは、優雅な時間を演出してくれるだろう。テンギル——それは現地の言葉で「静寂」を意味する。このロッジが提供するのは、自然へと解き放たれた静けさと、動物たちが鼓動を感じる贅沢なひとときである。

ひき肉やジャガイモなどをマルスーカと呼ばれる薄い生地で包み込んでから揚げたブリックと呼ばれる料理。スパイシーなトマトソースとハーブ、チーズが好相性。
ハーブやエディブルフラワーなど、さまざまなアフリカの香りやスパイスを感じる一口サイズのベジタリアン・タルト。ひよこ豆で作った生地がとてもアフリカらしい味わい。



チャバタのようなパンの上に羊のソーセージを乗せたオープンサンド。新鮮な野菜を使ったサラダはヨーグルトソースでいただく。南アフリカは乳製品がとても美味しい。



How to Choose Your
Safari Experience

総面積10,500haに及ぶサビサンド動物保護区は、豊かな生態系を守るため、車両の乗り入れに厳しい制限が設けられている。だが、「アンドビヨンドテンギル・リバーロッジ」に滞在するゲストには、この広大なエリアを特別に横断できる独占的なアクセス権が付与されている。

とりわけ野生動物が頻繁に集まるサンド川流域へのアプローチを制限なく許されており、1日2回のゲームドライブでは、他のロッジに縛られない自由な探訪可能となる。さらに、夜間やオフロードでの走行も許可されているため、よりダイナミックなサファリ体験が叶う。

Safari Breakfast
ゲームドライブ途中、見晴らしの良い場所に車を止めて朝食を。スタッフが用意してくれた淹れたてコーヒーやサンドイッチなど、屋外での食事はまた格別。

Walking Safari
時には車を降りて、ガイドとともにサファリを歩くウォーキングサファリ。車上からとは違った視点で植物や昆虫など普段気がつかない自然の魅力に気づかせてくれる。

Sunset Cocktail
1日の終わりに欠かせないサンセットを見ながらのカクテルタイム、サンダウナーはジントニックが定番。


この地域には、ビッグファイブをはじめサイやチーターなどの大型哺乳類、500種を超える鳥類、110種の爬虫類、45種の魚類、145種以上の哺乳動物が生息し、植物相も極めて多様である。これらの貴重な野生動物との出会いを導くのが、「アンドビヨンド」の誇る専属ガイドたち。豊富な知識と経験に裏打ちされた彼らは、ゲストとの丁寧なヒアリングをもとに、観察対象やスタイルに合わせた完全オーダーメイドのサファリ体験をプランニングしてくれる。追跡を重視するか、じっくり観察に時間をかけるかといった要望にも柔軟に対応し、同時に安全面にも万全を期す。また、ロケーション選びが鍵となるサファリ・ブレックファーストやサンセットカクテル、ゲームドライブ中のカプチーノタイムも、彼らのセンスによって特別な思い出となる。

大自然の中心で設えられる非日常のひとときは、五感に深く刻まれるだろう。さらなる魅力として、ロッジでは世界的光学ブランド「スワロフスキー・オプティック」の双眼鏡が無償で貸し出されており、動物観察やバードウォッチング、星空観察において、その精度の高さが体験の質を格段に高めてくれる。ご希望があれば、プロによる写真撮影レッスンのアレンジも可能だ。この特別な地で、旅の記録に新たな視点を加える絶好の機会となるに違いない。

Boma Dinner
南アフリカの伝統、焚き火=ボマを囲んでのボマディナー。肉や野菜など新鮮な食材をシェフが丁寧に焼いてくれれるバーベキューもまたアフリカ式の歴史あるおもてなし。





Not for us. For them
A utopia where
animals simply live.

経験豊富なガイドと一緒にでかけるゲームドライブならきっと素晴らしい体験に出会えるはずだ。専用車でビッグファイブに出会える可能性も高いし、インパラやアンテロープなどの小型動物ならばすぐそばまで近づける。また、時には車を降りて直接自然と触れ合うウォーキングサファリもまた、他では体験できない感動を味わえることだろう。シマウマやバッファローの足跡を踏みしめ、アフリカの草の匂いが鼻をうつ。

大自然を体感するのにこれほど最適なアプローチはない。視覚だけでなく嗅覚や聴覚も総動員し、五感全てでアフリカの雄大な自然を味わえるのだから。こうしたブッシュウォークの際もガイドの経験値の高さから大型動物に近づくことはなく、ゲストに安心と安全をもたらしてくれる。また、動物だけではなく原生植物の薬用効果や伝統的な使用方法についても教えてくれるので、また違う側面からアフリカを学ぶことができる。

オープントップのサファリ 専用車は視界が広くされて おり、野生動物を観察する には最適。ガイドはつねに 注意深く動物の足跡や糞な どの痕跡を探しているので、 正しいルートで動物に近づ くことができる。熟練のガ イドならばサイやライオン に出会うことだって可能だ。 また時にはサンド川を車で 横断する、アドベンチャー的 アプローチもまたゲストを 喜ばせてくれる。車が噴き 上げる水飛沫が車内に一服 の涼を運び、アフリカの強い 日差しにきらめく。サンダ ウンナーを楽しんだら、日没後には夜行性の動物たちに 気づかれないよう、特殊な ライトを使ったナイトゲー ムドライブも体験したい。

時には日没後にもゲームドライブが続くことがある。夜間に活発に活動する夜行性の野生動物との邂逅が目当てなのだが、その際は特殊なフィルターをかけたスポットライトを使用することで動物の活動を妨げることなく観察することが可能なのだ。ガイドと触れ合うことで自然を学び、アフリカの歴史や文化を学ぶ。ガイドとはアフリカ文化の語り部でもあるのだ。そうしたゲームドライブで得られる体験はきっといつまでも記憶に残るものとなるはずだろう。

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